鰭長錦鯉は、昭和57年(1982年)5月に埼玉県の水産試験場で従来の錦鯉とインドネシア産ヒレナガゴイを交配させることで生まれた比較的新しい品種です。
一般の錦鯉と比べて、尾びれ・胸びれなどが2倍程度長く、とても優雅な姿をしています。「黄金」や「プラチナ」などの「光物」と呼ばれる種類がもっともポピュラーです。通常の錦鯉と同じ品種のものも稀に流通しますが、質の良いものは極稀にしか生まれないので大変貴重です。
現在、皇居の二の丸庭園の池には、この「鰭長錦鯉」が泳いでいます。なぜかというと、この鰭長錦鯉の作出は、現在の天皇陛下が埼玉県水産試験場を行啓された際に『インドネシアのヒレナガゴイと日本の錦鯉を交配させて優雅な品種を作出できるのではないか』との御助言から実現したものだからです。